SUBSTITUTE家族代行問題

● 家族代行制度

家族代行制度という制度は、現実的には存在しません。
なぜなら、家族代行というサポートは、非常に難しいサポートになるからです。

どんな大変な看病であっても、どんなにリスクを負っても、自分の両親だからしょうがない、しっかりと扶養していかなくてはいけないな、と思う事はごく自然な価値観であると思います。

しかし、他人のために身元保証人になり連帯保証人になり、と非常にリスクの高い契約や責任を負うことを誰でも進んで取り組むことは出来ません。

当協会でも、家族代行とまではいかないものの身元保証人や連帯保証人になって、介護施設への入所をサポートするお手伝いをしておりますが、当然に多大なリスクのうえにこのサービスが成り立っていることになります。

ときどき、こんなお問い合わせをいただきます。

「身元保証人だけやってもらいたいんだけど」

残念ながら、そんな虫のよい話はありません。具体的に聞いてみると、サービス付き高齢者住宅に入居するにあたって、連帯保証人も身元保証人も、なり手がいないのでお願いしたいとのことです。

施設の費用は、月額15万から20万円は最低掛かりますので、もしご本人様に支払能力が無かったら、1年間で200万近い負債がたまってしまう訳ですが、これを支払うことも当協会で負わなくてはいけないのです。

家族代行として、身元保証や身元引受人、連帯保証人などの欄に記入させていただきますが、これは前提として、家族代行ですから、”信頼関係”のうえに成り立ちます。

そして、もしも何か不測の事態が起こっても、対応できるように各種契約を交わしておかなくてはいけません。家族代行サービスとして、お客様に誠実に向き合うためにも、ひとつひとつの契約をシッカリと交わさせていただく事が私たちには求められます。

家族がいない独り身の方のサポートで困っている方がいらっしゃったら、まずはご相談の連絡を下さい。

TOPICS

身元保証人の責任

「身元保証人に名前だけ書いて欲しい」そんなお問い合わせも実際には多くいただいておりますが、高齢者の方の身元保証は簡単なことではありません。
私たち、いきいきライフ協会では毎週のように身元保証のご相談をいただきますが、生涯にわたりサポートする業務です。20代の方が、不動産を借りる時に保証会社に1ヶ月分程度の賃料を支払う保証業務と、高齢者の身元保証はまったくリスクもお手伝いの内容も次元が違うものです。
2ヶ月分の家賃の30万円前後で、他人様の連帯保証人になり、病院にいって最期の確認を行い、さらには葬儀や供養まですべての手続きをして、残った相続の手続きをして、と出来るかというと当然ながら、ご家族でも非常に大変なことですから、私たちにとっても非常に大変なお手伝いとなります。
私たちと一緒に、二人三脚で家族になったつもりで信頼関係をもって、お付き合いさせていただくほかありません。こうした趣旨にご理解いただいて、信頼関係が結べる方のお手伝いを誠心誠意で対応させて頂くのが私たちの身元保証人のお手伝いであると考えております。
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介護施設と葬送支援者の問題

介護施設に入居される際、身寄りの無い方の場合、介護施設で亡くなられたとしても、葬送支援を担当する方がおられないので、費用や供養をどのようにするのか、といった悩ましい問題を周囲の方に残す形になってしまいます。
このため、終活の一環でもありますが、事前に葬送支援者や葬儀内容を決めておき、最後のことは気にする事が無いよう、事前の準備が大切になります。
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葬送支援の現状

よくある例として、ご親族や近所の方が葬儀に300万円掛かった、永代供養に200万円掛かったと大げさに費用を言われることは少なくありません。
しかし、実際に明細を見てみると、葬儀費用70万円、永代供養料40万円といったことはよくあります。
葬送支援においても、今までは相場観や実際の費用が非常に分かりづらかったのですが、今では多くの葬儀社さんが明確に費用を公開されています。
100名以上の参列者があるような方でなければ、300万円や500万円といったような費用は掛からないのが実情です。
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相続税の申告

相続が発生した場合、承継される財産によっては多額の納税が発生する可能性もあります。
このため、あまりにも相続人(受遺者)に負担が多くなってしまう場合や納税資金対策で相続人(受遺者)が困ってしまうことが無いよう、専門家のアドバイスをもとに、事前にご提案させていただく場合があります。
遺言執行の手続きは、専門家に任せたとしても約3ヶ月から4ヶ月ほどかかり、相続税が発生する場合は6ヵ月から10ヵ月ほどかかることがほとんどですので、事前に準備をしておくことが必要です。
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