• 遺言執行
  • 2021.8.31

朽木瑛浩

医療従事者を含むすべての方々に感謝と期待を込めて

医療従事者を含むすべての方々に感謝と期待を込めて

こんにちは!代表の朽木(くつき)です。

長い間続いた雨から、猛烈な残暑に!
皆様は、いかがお過ごしですか?
そんな中、愛知県に発令された緊急事態宣言。

期間中は業務体制を変更し、皆様方にはご不便をおかけいたしますが、状況をご理解の上、何卒ご協力賜りますようお願い申し上げます。

今回のブログは、I様の遺言執行(遺言の内容を実現させること)のお話。
I様は、「日本赤十字社に相続財産を寄付する」という遺言として遺されていました。

I様から生前、高齢者の福祉に関する話や自然災害の恐怖体験の話など、たくさんのことを教えていただきました。

ドクターの娘であり、ご主人も病院経営をされるドクターであったI様は、責任感が強く、心優しい方で、特に、2011年に起きた東日本大震災での被災地の惨状には、大変心を痛めておられました。

そのため、災害救護活動にあたる医療従事者を含むすべての方々に感謝と期待を込めて、全ての財産を日本赤十字社に寄付する旨の遺言を遺されました。

そんなI様の想いを実現すべく、日本赤十字社愛知県支部へ。
ご担当者に、I様が遺言を作成した経緯をお伝えさせていただき、相続財産の引渡しを完了しました。

”赤十字”と言えば、献血や病院などを思い浮かべますが、今回の訪問をきっかけに、東日本大震災の経験から学校教育の中で防災の知識を普及する「青少年赤十字事業」で防災教育に取り組んでいることや「社会福祉事業」として、高齢者や障がい者の孤立等の緩和に努め、生活しやすい地域社会づくりに貢献していることなど具体的な活動内容や赤十字の歴史など、さらに深く知ることができました。

I様が亡くなったのは、コロナ禍前のこと。
各地での災害のニュースも多く、I様がこのご時世を知ったとしたら、非常に心を傷められるはずです。
今回の寄付が、苦しんでいる多くの方々とそのご家族、関係者の皆様への支援となりますように…そう願い、きっと見守ってくださっていることと思います。

左右田薫さんの作品「Universal Brotherhood」

日本赤十字社愛知県支部のご担当者の方によると、世界地図の雲の部分は、一般の方も筆を入れ、共に描いて完成させた作品とのこと。

I様が「昔、画家になるのが夢だったのよ。」と仰っていたことが、ふと頭をよぎりました。
私にとって、日本赤十字社訪問は、I様のことを思い出す日となりました。